2020年9月27日岐阜県美濃市森林文化アカデミーBAT-3Aセミナー
アーボリストへの道 Basic Arborist Training 3 A
樹上安全作業のためのBasic Arborist Training 3 A
Rigging技術のためのBasic Arborist Training 3 Aでは TECHNICAL HIGH ANGLE AND HEAVY RIGGINGを学びます。
本日は既にBAT-2を受講済みで、チェンソーの特別講習受講修了者だけを対象にした、ヘビーリギング作業と樹上チェンソーワークの基本を学びます( TECHNICAL HIGH ANGLE AND HEAVY RIGGING)。 講師はATIの近藤さん、宇治田さん、そしてJIRIです。
森林組合や林業事業体からの参加者のMy Gear のギア・インスペクションをして、9人の参加者が3グループに分かれてリギングの設定をしました。
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この講座で学ぶのは、
①ハイアングルおよびヘビーリギング衝撃荷重と静荷重 重力加速度の理解
②ロードの重さと大きさ 落下距離よる衝撃荷重の計算
③強度適格なリギング用ギアの取捨選択
④リギングロープ・ブロック・フリクションデバイス
⑤コネクティングリンクス スリングなど 相互の相性
⑥ロープ径がより太い場合のリギングロープ取り扱いの注意点
⑦ヘビーリギング作業時に求められるグランドワーカーの配置・資質と役割
⑧各種のリフト手法 理解と実践訓練
⑨スピードラインおよび複数のリギングロープを駆使したより複雑なリギングです。
宇治田さんは樹上でのポジショニングなどについても詳しく説明しました。
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リギングした原木のフリーフォール量をいかに少なくするか。
スピードライン、タグラインの使い方、ソフトシャックルの使い方、利点なども詳しく説明。
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どの場所にロワリングデバイスを、リギングブロックはどこに、グループごとに計画した内容を具現化していきます。
フィドルブロックを使って簡単に荷を引き上げるにはどうするのか?ってことも考えました。
リギングラインとストラップやカラビナを利用したジップライン。
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ジップラインにスピードをコントロールできるラインを組み合わせたスピードライン。
そして荷を目的地に誘導するタグラインをつけるとどうなのか?
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樹上での手鋸操作は昨日学びました。本日は樹上でのチェンソー操作、取り回し方法も学びました。チェンソーを前から回すのか、後ろから回すのか、利点は何か?
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午後からは、森林文化アカデミーの道路上に伸びている危険な枝をリギングして取り除きます。
Port-A-Rapを取り付けるためのカウヒッチ&ベターハーフをする。
現場には電線が3本もあり、作業の障害となる建築物もあります。危険な岩や蜂の巣などはありません。対象木の腐朽などはありませんでした。様々な確認項目があります。
そしてどこをクライマーがクライミングし、どこにリギングブロックを取り付け、どこにスピードラインを設定するのかなど、リギングした切断枝のランディングポイントはどこも含めて、作業環境全般を打ち合わせして実践です。
時間の都合で宇治田さんがクライミングして、手鋸とチェンソーを入れました。
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切った枝をランディングポイントに誘導しました。
電線を避けて2点吊りした枝を、タグラインで引き寄せます。
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設定は樹上者とグラウンドワーカーが各自分担、としてポータラップ・リガーや、リギングライン、スピードライン、ブロック、タグラインなどを設定しました。
グランウンドワーカーテクニシャン(GWT)も樹上の動きに注意を払います。
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次は幹元の太い部分を下ろします。枝の重さは約100kgほど。
画面の右側でタグラインを曳き、GWT役の人は枝を路面に着地させます。
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作業終了後、一連の内容で疑問事項を質問です。
ホワイトボードにRe-Directの手法、アンカーに係る重量などを、復習しながら再確認しました。
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さてさて、BAT-3A参加者の記念撮影です。
今回の参加者9名(男性8名、女性1名)と、宇治田さん、近藤さんが「Tree !」と記念撮影
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さて、今回も岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、高知県、島根県からの技術者が参加してくれました。みなさん、これから安全な樹上作業のために頑張りましょう。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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安全な樹上作業のためのBasic Arborist Training Course-2(BAT-2)
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アーボリストへの道 Basic Arborist Training 3 A
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